もしあなたが繰り返し起こる腰痛で悩まされている場合・・・本当の原因にアプローチできていないのかもしれません。
Rheumatology誌(2013年10月)に掲載された米国の研究によると、日本ではあまり関心のないある部分に原因があることが判明しました。「足の倒れこみ」に異常がある女性は異常がない女性と比較して、腰痛になるリスクが1.5倍も高かったそうです。この研究は1930名の男女を対象に行われた大規模なものでした。
足のアーチが崩れていると、歩くたびに足が内側に倒れてしまいます。これを「過回内足(かかいないそく」といいます。
カラダの土台である足が倒れこむことによって、体全体の姿勢、骨配列も歪んでくると海外の足病医学では考えられています。
足の倒れこみを改善する方法として、海外では矯正インソール(オーソティクス)を使用することが当たり前になっています。あなたが長年腰痛で悩んでいて、足の倒れこみに対して何もアプローチしていなかっ場合、もしかしたらここが腰痛の原因かもしれません。
海外では足病医(あしびょうい)という足専門のお医者さんが、FPI(Foot Posture Index)という検査法などを用いて、矯正が必要な足かどうかを判断しています。この検査方法により、あなたの足に点数をつけ、どの程度足が倒れこんでいるのかをチェックすることができます。0点をニュートラルとし、+1点、+2点と加算されると、足が内側に倒れこんでいるというように、足の倒れこみ具合に点数がつけられます。
痛みの症状や、足の傾き度合いによって、矯正用のインソールが必要な場合もあります。
早めにチェックしてもらいましょう!
日本足病学協会「足の知恵袋」Vol.007