足裏の皮膚が固くなった状態を「タコ」「魚の目」といいます。
タコは痛みがあまりなく、足の裏や親指の付け根などによく見られます。
一方で、魚の目は中心部に芯があり、それが神経に触れると痛みを感じることがあります。「針で刺されるような痛み」を伴うことが特徴です。
これらは皮膚に同じ刺激が加わり続けてしまうことが原因で起こります。
特に大きめサイズのシューズを履いてしまうと、圧倒的にタコ・魚の目ができやすくなります。
更にもうひとつ、あまり知られていないのですが・・・カカトが倒れこんでいる状態が原因になります。このカカトの倒れこみは足部過回内といいます。カカトが倒れると下図のようにつま先も内側に倒れてしまいます。
これにより足の内側に負担がかかりすぎてしまい、過度に負荷、摩擦が起こってしまいます。
なので、このカカトの倒れこみがある場合、いつまで経ってもタコ・魚の目はなくなりません。
正しいシューズとインソールを履くことで、タコや魚の目は改善することも多くあります。
下の写真は50代女性の足です。以前はタコがあり、皮膚が固くなっていたのですが、シューズを変えて矯正インソールを履くようになったところ、たった1ヶ月半で皮膚の硬さが減り、血色もよくなっています。
タコ・魚の目の症状を放置すると、外反母趾、偏平足などの足の変形になってしまうこともあります。早めに対処し、症状を進行させないようにしましょう。
もしタコ・魚の目があるなら、今すぐシューズのサイズ・種類のチェックと、カカトの傾きを専門医に確認してもらいましょう。早めの対処によりキレイで、歩きやすく、疲れにくい足を作ることができます!
日本足病学協会「足の知恵袋」Vol.009