膝を曲げ伸ばしするだけで痛む方は、膝関節の問題もあるので、関節の調整をする必要があるのですが、曲げても伸ばしても痛みがなく、歩行や階段の上り下り等で痛む方は、股関節や足関節に問題があります。
歩行の時に荷重がかかる順番は、足首→膝→股関節→骨盤の順で荷重がかかります。
どの関節も正常に動いていれば問題ないのですが、足首や股関節は可動性のある関節なので、このどちらかの関節、または両方の関節の動きが低下してしまった場合、もしくは過剰に動きすぎてしまった場合に、動きの少ない膝関節に負担が加わりやすくなるのです。
膝の痛みを緩和させるには、股関節や足関節の可動性をチェックしなければいけません。
骨盤や背骨の歪みは、整体に行ったことがある人は指摘された経験があるのではないでしょうか?
膝関節を動かす大腿の筋肉は骨盤についているので、骨盤が歪んだ状態のままだと筋肉にストレスが加わり痛みを引き起こすことがあります。
また、背骨(腰椎)の歪みについてですが、腰椎から腸腰筋という筋肉が骨盤に向かって付いています。
腸腰筋は大腿部と体幹を繋いでいる筋肉なのでとても重要な役割をしています。
腰椎が歪み、腸腰筋が緊張または伸長された状態のままだと、大腿や下肢の筋力を過度に使って体を支えることになるので、膝関節に負荷が加わりやすくなります。
膝の痛みは両側性や片側性と様々ですが、どちらにしても重心バランスが崩れ体を支えづらい状態になっています。
人間の重心位置は絶えず動き続けていますが、バランスが崩れ始めると外側や前後方向へより重心位置が移動します。
重心の振れ幅が大きいほど体は不安定になっています。
重心の振れ幅が大きいということは、筋肉がより働くので緊張しやすくなり、関節の動きも大きくなり、関節の中心軸から外れて関節運動が行われるため、負担が大きくなるのです。