症状別紹介

背中の痛み

痛みのある背中の筋肉や肩甲骨周りの筋肉をマッサージしたり、硬い筋肉に鍼を打ってみた。

その場の変化はあったとしても効果が持続しない。

それは痛みの根本的な原因を見極められていないからです。

単純に硬い筋肉をマッサージするだけでは背中の痛みは改善されません。

改善されないだけでなく、長期間マッサージを受けていると、どんどん筋肉が硬くなってしまい慢性的な痛みが強くなってしまうのです。

ではどうやったら改善できるのか。

当院では、痛みの原因ポイントを3つお伝えしています。

背中の痛みの原因とは

ではその3つの原因とは何か?

「背骨・肋骨の硬さ」「内臓からの影響」「重心バランスの崩れ」です。

今まで受けた治療の中で「猫背」や「片方の肩が上がっている」と言われることはなかったでしょうか?

人間の体は全身の筋肉や関節が連動して日常の動きを行っています。

どこか一箇所に原因があるとは限らず、身体全体のバランスを見る必要があります。

そして人間の身体は内臓の位置や遺伝的に必ず左右非対称になっています。

左右対称に体を整えることはそもそも間違っているのです。

骨盤や背骨を真っ直ぐ左右対称に整えようとしてはいけません。このことを理解している先生は数少ないので、本当の歪みを理解することが必要なのです。

背中にある「胸椎」には「肋骨」がついています。肋骨は呼吸に関係しており、息を吸ったときに胸が膨らむのは肋骨が動いているからです。

昨今の感染症予防でマスクを長時間着用する生活が続き、呼吸が浅くなっている方が増えています。マスクにより呼吸運動に負担がかかり、肋骨が通常よりも動かなくなってきているのです。

肋骨の動きが悪いことで胸椎に負担がかかり、背骨も硬くなってしまい機能を失ってしまいます。背骨がしなやかに動くことが出来なければ体への負担は増し、痛み・張りといった症状に現れます。

なぜ内臓の問題が背中の痛みに関連するのでしょうか?

えっ!内臓が原因なの?と思うかもしれません。

これは、内臓と体の血流が大きく関係しているからです。

特に原因となりやすい肝臓は、体全身に血液を巡らす役割をしています。

食事やアルコール、薬で肝臓の働きが悪くなると、全身に血液が巡らなくなり、痛みやシビレを引き起こしてしまうのです。

肝臓は臓器の中でも一番重く、疲労すれば下垂していきます。(下にさがること)

内臓が下垂することで、不良姿勢にもつながり、背骨に負担が加わりやすくなります。

同じく、膵臓の問題も関係してきます。

膵臓はお腹の中でも背中側にあり、消化機能に関わる臓器です。膵臓は消化液やホルモンを出しますが、乱れた食生活により疲労すると、背中の痛みを引き起こすことがあります。

重心バランスの崩れは背中の痛みの原因と密接な関係があります。

重心バランスを安定させるためには、足首・膝・股関節・骨盤といった下半身の安定が重要です。

下半身が安定することにより上半身も機能的になります。

下半身と上半身が連動すると姿勢が良くなり、歩行がスムーズにできるようになるのです。

重心バランスが崩れたままで、同じ姿勢や歩行をしていると、関節の動きが悪くなり筋肉にも負担が加わるので、体の中心である背骨に影響が及びます。

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