椎間板ヘルニアは主に下部腰椎に多く発症します。
本来ヘルニアがある下部腰椎に問題があると思っている方が多いですが、本当は上部の腰椎や胸椎に問題があります。
下部腰椎は体積も大きく可動性が大きい背骨ですが、外力に弱い特徴があります。
下部腰椎の可動性が大きくなってしまうということは、本来動くべき上部の腰椎や胸椎に問題があることがほとんどです。
ですからコルセットで安静にしてしまっては、いつまで経っても原因である背骨の可動性は改善されないのです。
えっ!内臓が原因なの?と思うかもしれません。
これは、内臓と体の血流が大きく関係しているからです。
特に原因となりやすい肝臓は、体全身に血液を巡らす役割をしています。
食事やアルコール、薬で肝臓の働きが悪くなると、全身に血液が巡らなくなり、痛みやシビレを引き起こしてしまうのです。
肝臓は、臓器の中でも一番重く、疲労すれば下垂していきます。(下にさがること)
内臓が下垂することで、不良姿勢にもつながり、背骨に負担が加わりやすくなります。
背骨の問題や内臓疲労が起こると自然に不良姿勢が続くようになります。
不良姿勢のまま生活していると、体がどんどん中心軸から外れていき、重心バランスが悪くなってしまいます。
重心が崩れると、呼吸も浅くなっていき、体に酸素が取り込みづらくなってしまいます。
酸素不足になってしまうと体は回復しません。